●人間は自然の一部
豪雨や地震、台風などのニュースを見るたびに、
私たちは改めて気づかされます。
どれだけ科学や技術が進歩しても、
人間は自然の大きな力には及ばない、ということを。
私たちは自然を「利用して生きている」と思いがちですが、
本当は、自然の一部であり、自然に生かされている
●フィンランド人にとって、自然は特別な場所ではない
私がフィンランドを訪れて感じるのは、
彼らにとって自然がとても身近だということです。
森を歩く。
湖のほとりで過ごす。
ベリーを摘む。
サウナのあとに外の空気を感じる。
「自然に触れよう!」と特別に意識するのではなく、
暮らしの中に自然がある。
自分も自然の一部として生きている。
そんな感覚が、日常の中に息づいているように思います。
● 家の中にも自然を取り入れる
フィンランドの冬は長く、
一年のうち長い期間、寒さと暗さの中で過ごします。
だからこそ、家の中で心地よく過ごすことを
とても大切にしています。
明るい色のファブリックを取り入れたり、
木や花、葉っぱ、雪など、
自然をモチーフにしたカップやお皿を使ったり。
外に出られない季節にも、
自然を暮らしの中に感じられる工夫があるのです。

自然に触れるというと、
「森や山に行かなければ」
と思うかもしれません。
でも、都市部に暮らしていても大丈夫。
小さな花を一輪飾る。
観葉植物を置く。
木の器を使う。
窓を開けて風を感じる。
空や月を見上げる。
それだけでも、
私たちは自然とつながることができます。
● 日本人も、もともとは自然とともに生きてきた
考えてみれば、日本にも昔から
自然を大切にする文化があります。
桜を愛で、
虫の声に秋を感じ、
月を眺め、
季節の花を家に飾る。
山や海、木や岩にも命を感じ、
自然への畏敬と感謝を持ちながら暮らしてきました。
ところが、急速なデジタル化によって、
私たちの意識は少しずつ自然から離れてしまったように感じます。
特にスマートフォンを手にするようになってから、
ちょっとした空き時間にも画面を見ることが増えました。
目の前にきれいな空があっても、
風が気持ちよく吹いていても、
小さな花が咲いていても、
気づかずに通り過ぎてしまう。
もしかすると、
便利さと引き換えに、
私たちは「自然を感じる時間」を少しずつ失っているのかもしれません。

● 幸せは、自然とのつながりの中にもある
フィンランドの人たちが
日々の暮らしの中で幸せを感じることができている理由の一つは、
「自然とともに過ごすことを忘れていないから」
なのです。

自然の中に身を置くと、
頭の中でぐるぐる考えていたことから少し離れて、
「今、ここ」に戻ることができます。
それは、自分軸に戻ることにもつながります。
そして、引き寄せで大切なのも、
「足りないもの」にばかり意識を向けるのではなく、
今すでに自分の周りにある豊かさに気づくこと。
太陽の光。
頬に触れる風。
雨の音。
季節の香り。
木々の緑。
どれも、お金を払わなくても
私たちに与えられているものです。
「自然を大切にしなければ」と考える前に、
「私は今日も、自然に活かされている」
そう感じてみる。
すると、いつもの景色も
少し違って見えてくるかもしれません。
今日、ほんの5分でもいいので、
スマホを置いて外を見てみませんか?
空を見上げるだけでもいい。
そこから、
自分の中にある静けさや豊かさを
思い出すことができるかもしれません。


