●外側に支配されないということ
最近、各地で自然災害が続いていますね。
大雨や地震などのニュースを目にするたびに、
「もし自分の住んでいる場所で起きたらどうしよう」
「家族は大丈夫だろうか」
と、不安や恐怖を感じる方も多いのではないでしょうか。
もちろん、災害に備えることはとても大切です。
避難場所を確認する。
防災用品を準備する。
家族で連絡方法を話し合っておく。
でも、ここで大切にしたいのが、
「備えること」と「恐れ続けること」は違う
ということです。

●フィンランド人たちの日常
私はこのことを考える時、フィンランドの人たちを思い出します。

フィンランドはロシアと長い国境を接しています。
歴史的にもロシアとの戦争を経験してきた国ですから、
安全保障に対する意識はとても現実的です。
国としてさまざまな事態を想定し、社会全体で「もしもの時」に備えています。
でも、私がフィンランドを訪れて感じるのは、
人々がいつも恐怖の中で暮らしているわけではない、
ということです。
必要なことにはきちんと備える。
そして普段は、
森を歩いたり、
家族や友人との時間を楽しんだり、
サウナで身体を休めたりしながら、
穏やかな日常を大切にしています。
私は、ここにもフィンランドのSISU(シス)が表れているように感じます。
●SISUとは・・・
SISUとは、
「何も怖がらない強さ」ではありません。
現実をしっかりと見ながら、
自分にできることをして、
そのうえで自分の人生を生きる。
そんな静かな強さなのだと思います。
私たちも同じです。
自然災害そのものを
コントロールすることはできません。
でも、
「今、自分の意識をどこに向けるのか」
は、自分で選ぶことができます。

不安を感じたら、
「私は今、不安なんだな」と、
まずその気持ちを受け止める。
そして必要な情報を確認し、
必要な備えをしたら、
一度スマートフォンを置いてみる。
空を見る。
木々の緑を眺める。
散歩をする。
温かいお茶を飲む。
ゆっくり深呼吸する。
●五感で意識を自分軸に戻す
五感を使って、
「今、ここ」へ戻ってみてください。
引き寄せというと、
「いつもポジティブでいなければならない」
と思われることがあります。
でも、大切なのは不安を否定することではありません。
不安も恐怖も受け止めたうえで、
「私は、どこに意識を向けて今日を生きる?」
と、自分に問いかけること。
恐れの中に居続けるのか。
それとも、必要な備えをしたうえで、
今ここにある安心や幸せに意識を戻すのか。
それを自分で選ぶことも、
「自分軸で生きる」ということです。
備える。でも、恐れに人生を支配させない。
外側の世界が揺れている時ほど、
自分の内側には静かな場所をつくる。
情報から少し離れ、
自然に触れ、
今ここにある安心を感じる。
そんなSISUのような静かな強さを、
私たちも日々の暮らしの中で
大切にしていきたいですね。
今日もあなたが、
穏やかな一日を過ごせますように。


